鬼のすみか 果てのすみか嶋村キヌ子詩集
- 著者
- 嶋村キヌ子
- サイズ
- A5判
- 頁
- 160ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-510-8 C0092
- 発行日
- 2024/01/19
- 本体価格
- 1,800円
人間の仮面と素顔、邪悪と聖性、地獄と極楽、死者と生者、
無意識と言葉の混交によって、その豊穣がこの詩篇にもたら
されている。
果てとはここであり、鬼は私であるという逆説と自覚。
すべてはこの世だと、瘦せてしまった現実と文学において、
総合芸術の能という詩学が現代詩として復活する。
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― 目次 ―
Ⅰ
まつり 1 ――左義長
まつり 2
まつり 3
赤い山
報復
鬼ヶ島の嫁
しがらみ
かげろう
ぼけと とぼけのこと
葬る
Ⅱ
うんもの波をいくよ
ゆびわ そして息づくもの
いつだったか
犯罪
いつの世も よもつひらさか
Ⅲ
トンネル
いま いちど
もっともうまく縄ないのできる百姓を演じつづけて
地ぞうの話
水際に立つ
*
いしだたみ
あぶれもの
どらとともに やってくるもの
あかいくら
さめたいろ
ふうふ
淵
果てしもない旅の途中で
わらし かぜになった
Ⅳ
旅立ち
ひいな
波
石切場
海の向こうに
幕引き
さくらのは
音がする
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● 著者について ●
嶋村 キヌ子(しまむら きぬこ)
1948年 滋賀県に生まれる
2021年 兵庫県に転居
所属 「階段詩の会」会員を経て「近江詩人会」会員
「関西・宮澤賢治の会」会員