酊念祈念Ⅴ有原一三五詩集
- 著者
- 有原一三五
- サイズ
- A5判
- 頁
- 102ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-535-1 C0092
- 発行日
- 2025/05/10
- 本体価格
- 1,500円
待望の第五詩集
真実は細部に宿る。
歳を重ねると
酔うほどに顕れる
冴えわたる思いと、
細やかな情景が
私たちにはある。
それは、
詩人の人生による知でもあるが、
草木の命が与えてくれる
この世をも超えた
知と祈りかもしれない。
大木の全体が
一枚の葉の葉脈に刻まれているように
真実は細部に宿る。
有原さんの詩は、繊細かつ大きい。
(帯文より)
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余白へ
いつか目の前に現れると
それだけは 知ってはいた
何が現れるか
記憶の隅に残っていたけれど
ひとつのドアが
夢かうつつか
ドアを開けたら
拡がりはなかった
夢の視界に映る
余白の壁に
なめらに 溶けていくのだと
分かった
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● 著者について ●
有原 一三五(ありはら いさお)
1949年3月 鳥取県米子市生まれ
2021年3月 島根県江津市在住
詩集 『酊念祈念』(2009年7月)
『酊念祈念 Ⅱ』(2013年7月)
『酊念祈念 Ⅲ』(2017年6月)
『酊念祈念 Ⅳ』(2021年5月)
所属 「山陰詩人」