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米寿の朝門林岩雄詩集

著者
門林岩雄
サイズ
四六判
208ページ
製本
ソフトカバー
ISBN
978-4-86000-468-2 C0092
発行日
2022/02/20
本体価格
1,000円

個数  

 

 

 

これほど命の慈しみに満ちあふれた詩集は、ほかにあったろうか。

嘘を許されない彼の仕事と人生が、

人懐かしさまでも感じられるこれらの詩を育んだにちがいない。

詩語の平易は神々しい。

 

私たちはもっと素直であってよいのだ。

この詩集から哀しいまでの愛しさを私たちの心は受け取ることができる。

 


(左子真由美)

 

 

 

 

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天上の川

さらさらと水がながれる

女は男に

「ゆあみのあいだ

むこうをむいて」

と言った

男はしばらく

そうしていたが

待ちくたびれて

笛を吹いた

女は消え

ちいさな蛇が

ながれて行った

 

 

 

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著者について
 
門林岩雄(かどばやし・いわお)
 
1934年生まれ。大阪府和泉市出身。精神科医
詩集『亀』(近代文藝社)
詩集『鶴』(海風社)
詩集『湖』(近代文藝社)
詩集『海の琴』(竹林館)
詩集『風変わりな船に乗って』(竹林館)
詩集『島の伝説』(竹林館)
詩集『やぶにらみ動物記』(竹林館)
詩集『火の鳥』(竹林館)
詩集『泉のほとり』(マント社)
詩集『仙人の夕餉』(マント社)
詩集『城』(マント社)
詩集『道しるべ』(土曜美術社出版販売)
詩集『面影』(土曜美術社出版販売)
詩集『梅園』(土曜美術社出版販売)
詩集『花の下』(北溟社)
詩集『ひぐらし』(土曜美術社出版販売)
詩集『こがらし』(土曜美術社出版販売)
新・現代詩文庫63『門林岩雄詩集』(土曜美術社出版販売)
 
日本詩人クラブ功労賞
 
日本詩人クラブ、日本ペンクラブ、関西詩人協会、各会員