【絶版】雑草の詩(うた)佐藤勝太詩集
- 著者
- 佐藤勝太
- サイズ
- A5判
- 頁
- 192ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-379-1 C0092
- 発行日
- 2018/04/20
- 本体価格
- 2,200円
【 完売しました 】
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詩歴60年余
定評ある詩人の
新たなる詩境
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晴れの日は陽光をあびるように
雨の日は雨滴をあびるように
佐藤さんは詩の香気をあびてきた。
言うことと言わぬこと
飾ることと飾らぬこと
隠すことと顕わにすること
自己のアリバイと行方知れずと。
これらの詩のひたすら平易な表現の
背後にはのっぴきならないものがある。
それは詩人・佐藤勝太における
新しい詩の胎動にほかならない。
(左子真由美)
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生涯の夢
夢に見たものを
探して生きてきた
少年時から今日まで
その夢は実現することもなく
私を叱咤激励して
未だ到達することも能わず
私は次第に老いてきた
が今更その夢を忘れることもなく
密かに抱いて生きている
どんな夢なんだと友は問うが
今更誰かに話すと
笑いものになりそうで
あの世まで抱いて逝かなきゃと
思いながら生きている
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● 著者について ●
佐藤 勝太(さとう かつた)
1932年(昭和7年)岡山県矢掛町生まれ。佛教大学社会学部社会学科卒業。
〈所属〉
日本文藝家協会・日本詩人クラブ・ 関西詩人協会・兵庫県現代詩協会・尼崎芸術文化協会 など
〈詩集〉
『徽章』(1963 自家版)/『エトセトラ』(1986 再現社)/『黙示の人』(1990 檸檬社)/『光と陰の間』(1995 編集工房ノア)/『遙かな時』(1999 編集工房ノア)/『時の鼓』(2001 編集工房ノア)/『掌の記憶』(2005 詩画工房)/『夕陽の光芒』(2008 竹林館)/『陽炎の向こう』(2010 竹林館)/『峠の晩霞』(2012 竹林館)/『果てない途』(2014 編集工房ノア)/『ことばの影』(2015 コールサック社)/『名残の夢』(2016 コールサック社)/『生命の絆』(2017 文芸社)/『佇まい』(2017 コールサック社)/『雑草の詩』(2018 竹林館)
〈歌曲〉
(ひょうご日本歌曲の会で作曲・演奏された作品)「青い空」「スマイル人生」「宙のオーラ」「出発つ少年」「歌っていけば」「春を呼ぶ声」「タップで踊ろう」「ああ神戸」「四季の歌」
〈展〉
「墨象と現代詩の出会いを求めて」「日韓合同詩画展」「関西詩人協会での毎年の詩画展」など
〈賞〉
「詩のフェスタひょうご知事賞」「兵庫県ともしびの賞」「半どんの会文化賞」「箕面市長賞」「日本詩人クラブ永年会員賞」など