写真集 記憶の都市「大阪・SENSATION」この一瞬 その永遠
- 著者
- 尾崎まこと
- サイズ
- A4変型判
- 頁
- 80ページ
- 製本
- ハードカバー
- ISBN
- 978-4-86000-361-6 C0072
- 発行日
- 2017/05/26
- 本体価格
- 2,700円
身体の奥の奥で視る世界
尾崎まことの写真を目の当たりにすると不思議な感覚に陥る。
彼はどこで視ているのだろう? 目ではない、心でもない。
身体の奥の奥である。
今では使うことをやめたところで、感応しているのであろう。
言葉の世界の男が、言葉の果つる場所に〈感光〉させた、
瞬(またた)き・〈閃光〉の出来事。ページをめくる度に、
〈失語のscene〉に触れる情況が展開される。
写真家・吉田 正(よしだ せい)
〈大阪はLIFEの舞台である〉
日本の原体験・無意識としてのOSAKA
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大阪は古来、北から西から南から、アジアとその周辺の人々が海を渡り、
陽の沈む方向より陽の昇る方向を目指して上陸した。
東京が情報都市であるのに対して、詩的にいうと大阪は有史以前からの「記憶の都市」である。
同時に今日も、夢と挫折と未来を背負ったLIFEの「舞台」であり続けている。
よって大阪人でなくても、大阪にいると人は幾分か役者であることを強いられる。
その舞台の書き割り(風景)を撮った。舞台裏で、私たちをそそのかしてやまないもの、
楽屋裏の怪しいざわめき、奈落の底のひそひそ話まで聞こえてくると嬉しい。
(尾崎まこと)
● 著者について ●
尾崎まこと (おざき・まこと)
詩人・写真家
1950年大阪生まれ 羽曳野市在住
関西大学文学部教育学科心理学専攻
現在、㈱竹林館編集企画室室長
専属ライター・フォトグラファーを兼任
関西詩人協会会員・芦屋写真協会会員
詩誌「イリヤ」主宰
総合詩誌「PO」編集委員
詩誌「ファントム」同人
「詩の実作講座」代表・常任講師
2008年 詩を朗読する詩人の会「風」〈最優秀賞〉
2016年 総合写真展〈東京都議会議長賞〉
他、詩・写真部門にて多数の受賞暦有
著作
2007年 詩集『カメラ・オブスキュラ』
2010年 童話集『千年夢見る木』
2012年 詩集『断崖、あるいは岬、そして地層』
2015年 絵本『にゃんこの魂』