【絶版】四面舞踏会長岡紀子詩集
- 著者
- 長岡紀子
- サイズ
- 四六判
- 頁
- 166ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-324-1 C0092
- 発行日
- 2016/01/27
- 本体価格
- 1,500円
【 完売しました 】
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招待状
樹の踊り・花々の踊り・子どもの踊り
魔女の踊り・水の踊り・風の踊り
精霊の踊り・言霊の踊り
・・・そして
詩人・長岡紀子の生涯の踊り
詩集は踊りの舞台
詩は生命の舞踏
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長岡さんのことばは
すぐれて音楽的でありながら、
木や石などに「刻まれていくことば」
と評すべきであろう。
つまり彫りの深いことばで刻まれ、
全体でまことに陰影のある
ひとつの彫像のような詩編
となっている。
(尾崎まこと)
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マンディーに行こう
マンディーに行こう
サロンの裾は ひらひら
十五歳にしてはセクシーな腰が揺れて
娘たちは 桟橋を軽やかに歩く
石鹸と歯みがきチューブが
洗面器の中で カタカタ鳴る
みどりの樹々の壁を縫って
蛇行する河の曲がり淵には
小さな船つき場
先端のとがった細く長い丸木舟が二・三艘
誰を待つのか
あくびして
(「マンディー ―サラワクにて―」より)