淡湖(あわうみ)のうた ―詞・童話・エピソードを添えて
- 著者
- 竹内正企
- サイズ
- A5判
- 頁
- 175ページ
- 製本
- ハードカバー
- ISBN
- 978-4-86000-280-0 C0092
- 発行日
- 2005/07/10
- 本体価格
- 1,800円
うたのあこがれ
うたの思い出次の世代へ手渡したい
歌のつくってきた時があること
歌のつくってきた郷〈くに〉があること
琵琶湖のほとりからおくる
詞・歌・詩
エッセイ* 滋賀の作詞家たち/大詩人 西條八十とハーモニカ/
天使のための子守歌 古賀政男/淡湖の幻想フレーズ
詩 * カナカナ少年/しがらきの春/安土の子守歌/比良の恋唄
童 話 * 白鳥のびわ湖/人魚姫
楽 譜 * 「愛ことば」「翠明湖」
(目次より)
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青い月夜の びわ湖には
お月さまは 独りぼち
湖底の中を 散歩する
青いひかりで
ねむれる人魚を 呼びさます青い月夜の 湖底では
人魚たちが 勢揃い
沖の白石 とり囲み
月を見上げて
水の神さま 祈ります青い月夜の 十六夜は
湖面にうつす 星明り
湖のしずまり まちながら
みんな揃って
人魚が祈りを 捧げます(童話「人魚姫」より)