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布の追憶杉浦絹代作品集

著者
杉浦絹代
サイズ
A5判
248ページ
製本
ソフトカバー
ISBN
978-4-86000-500-9 C0072
発行日
2023/10/01
本体価格
2,400円

個数  

 
 
 
             染めて、織って、綴って、

 

華ひらく絹代ワールド

 

 

 この数年、作品展のご案内をいただきます。拝見する作品は多岐にわたり、

織物・墨彩画などです。絹代さんのお作が好きなのは、抜きんでた傑作とか、

名人上手の域にあるとかではありません。どれにも、何を拝見しても、絹代

さんの個性を感じるからです。会場で一際注目を集めはしませんが、じっく

り拝見すると、地味に見えたなかから、穏やかな華やかさが立ち上ってきた

り、何となく俳諧味が漂ったりするのです。

 絹代さんは、作品制作を通して、軽々と、そして、楽しみながら、ご自身

の個性を発揮しておられるのです。その独自の感性を具現化し続ける真摯な

ご努力を、いつも、心から尊敬していることを、ここに白状いたします。

 

                      (神尾暢子) ――帯文より



 

 

――  目 次 ――

 

第一章 服飾という文化

服飾史からみた戦後大衆文化論/洋服と自分史/装飾と民族

デザイン文化の変遷/『源氏物語 玉鬘巻』の衣配り/意匠

 

第二章 芸術と地域学

クロード・モネ「ルーアン大聖堂」/祭礼と感性/沖縄の地域遺産について

宗像大社/飛騨/アジアの中の日本という国/中国文化論

野良で学んだこと芸術のありかについて/ 生物の進化(多様化)について

茶の湯/音の風景/私の東北論/文楽/言葉の世界

父の生きがい 故郷の歴史のドラマを伝えたい

 

第三章 染めと織り 伝統工芸

しな織の里を訪ねて草木布の歴史と現在の問題点、さらに将来にむけて

宗廣力三の郡上紬 技法と意匠の探究

 

 
 
 




著者について
 
杉浦 絹代 (すぎうら きぬよ)
 
 1948(昭和23)年、大阪府枚方市に生まれる。現在も枚方市に住んでいる。大阪市立大学文学部を卒業後、大阪府教職員として、中学校で国語を教えていた。2004年に早期退職、その後、嘱託として2012年まで勤めていた。1999年4月、京都造形芸術大学通信教育部美術科染織コースに入学、2006年3月卒業、4月に同じ大学の芸術学科芸術コースに編入して、2008年春に卒業した。2010年から始まった「京都造形芸術大学通信教育課程卒業生修了生全国公募展」に第1回から第10回まで連続して出品した。
 卒業後、吉田手織工房園田教室に通い「夕鶴会」に3回出品し、京都教室にかわってからは「絲織会」にも3回出品した。吉田紘三先生の教え子の会「手織り百人展」にも3回出品した。
 現在は京都造形芸術大学通信教育部美術科染織コースの卒業生の会「瓜生 Some-Ori 会」に所属して、春と秋にある「彩り・紬ぐ展」に出品するようになった。
 染め織りはライフワークだが、ウォーキング・トレッキング・バードウォッチングは続けている。退職後にコーラスを始め、墨彩画を習い、またゴルフのレッスンを受けるなど、人からは多趣味だと言われている。「思い立ったが吉日」をモットーにしている。