【絶版】風に散る花 清沢桂太郎詩集
- 著者
- 清沢桂太郎
- サイズ
- A5判
- 頁
- 136ページ
- 製本
- ハードカバー
- ISBN
- 978-4-86000-310-4 C0092
- 発行日
- 2015/06/10
- 本体価格
- 2,000円
【 完売しました 】
Kiyosawa Keitaro
人生を受けとめ、よりよく生きていこうとする詩。
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清沢さんは、「私の孫たちが、この苦しみで充ち満ちた人生を、少しでも前向きに捉えることができるようにという思いから」詩集を上梓したと語る。元来詩は、清沢さん自らの体験が実証するように、たとえば「自死」の誘惑からも救うほどの力をもつものではないか。書き手・読み手の垣根を越えて、詩の言葉は人の生を根底から支える働きをもつ。
この詩集によって、清沢さんは自分自身の表と裏をきらめかせながら晒している。
散っていくという覚悟と美意識故のことであるが、詩行というものが救いとしての日々の行になっている。
(尾崎まこと)
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あなたと出会うために
去年はそこに
フデリンドウが一輪
咲いていた今年は咲いていない
種子が風に飛ばされて
こなかったのだろう私も飛ばされてゆきたい
どこかへ
フデリンドウのように
あなたと出会うために
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