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静かなる朝 春木吉彦詩集

著者
春木吉彦
サイズ
A5判
142ページ
製本
ソフトカバー
ISBN
978-4-86000-227-5 C0092
発行日
2012/04/24
本体価格
2,700円

個数  

カンタービレ 春の風

ユキワリソウは
ほんのわずかずつ眠りを包んだ重い雪を 夢をとかすごとく
日々に そのうるおいは 太陽に目覚め 白く 淡紅色の小さな
花開き 今日と明日の架橋の 夢は無を 無は夢の、冬の旅の
せせらぎに 早春の音符。人呼ぶこだまは 川霧の空に飛ぶ春の卵。
ユキワリソウの新葉が 春来たのカンタービレ


「千年の水」
「鉾流橋(ほこながしばし)よ そしてポン・ヌフ」
「いつも いまに 喜びを」
など、言葉が自由に舞う41篇。
美しい装丁に包んで“春木詩”を貴方にお届けします。

                *☆.:*・゜゜.:*・゜゜☆.:*・゜゜☆.:*・゜゜☆.:*・゜゜☆

 春木さんは、職業柄パンのことを書いた本も出しているが、詩集『かざあいの風の道』では、幾編か堺のことを詩に書き留めている。「すばらしいオルガンの音よ 南蛮行列」や「殿馬場の柳の道は」、千利休と長谷川等伯のことを書いた「夕暮は道の向う側から流れてくる」や、利休を書いた「音の粒子譜」などは、幾らか考察的な興味深い作品である。この詩集の最後に、右原厖の一文があり、「彼は郷土堺をおのが志操と境涯をかけて愛してきたのである」と記しているが、それは、今の春木吉彦さんの変わらざる生き様である。今回の出版も、その証左であろうか。
                        (原 圭治「春木吉彦さんのこと」より)

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春木吉彦(はるき・よしひこ)
1930年(昭和5年)堺市生まれ。
詩集『眞理穂まで』『針葉樹林』『埠頭』『かざあいの風の道』『薔薇窓に光を』
少年詩集『旅人宿メルヘン亭女主人と小さな木』詩・散文集『修道院のパン抄』
詩・エッセイ集『千利休の貨幣論/初花詩抄』『ベーカリーオペラ座の風車譜』
「堺のうた堺の詩歌俳人(うたびと)」「彷徨〈堺〉」「曾良のわら草履」
「別冊 創作オペラ ― オペラ形式としての詩劇 ―」
「叙事詩・〔堺〕の小西行長 海の白い礼拝堂」「小西行長の周辺のこと」
「河井酔茗〈詩抄〉」「わが国の詩の母なる河井酔茗」他
 
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