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わたしをひびかせて藤井かなめ詩集

著者
藤井かなめ
サイズ
A5判
120ページ
製本
ハードカバー
ISBN
978-4-86000-436-1 C0092
発行日
2020/08/20
本体価格
1,800円

個数  

 

 

 

 

 

誠実であたたかな詩性

 

 

 

 

 

詩集『わたしをひびかせて』は、詩人の第二詩集である。第一詩集『あしたの風』は

 

2008年3月発刊。その年のもっともすぐれた詩集に与えられる「三越左千夫少年詩賞」

 

を受賞している。その内の一篇「千枚田」は、国語教科書に上載され、現在も掲載され

 

つづけている。詩人の誠実であたたかな対象へのまなざし、そこから生み出される清新

 

で美しいポエジーに多くの読者が共感された結果といってよい。このたびの詩集におい

 

ても、自然や人間への洞察がより深く一語の中に結実、感動となって、私たち読者の胸

 

にせまってくる。詩人の感性はさえている。

 

野呂 昶

 

 

 

 

 

 

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やさしい胸

 

おおらかな腰

 

はるかな 縄文の母

 

 

 

けなげさを ひめた

 

小さな口もとに

 

やがて生まれてくる

 

いのちの よろこびが

 

 

 

いつくしみに みちた

 

まなざしの かなたには

 

とわに うけつがれゆく

 

いのちの うた声が

 

 

 

       (「縄文のヴィーナス」より)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

著者について

 

藤井 かなめ (ふじい かなめ)

 

1932年生まれ、京都市出身。高槻市在住。
「ポエムの森」同人・「けやきの会」(水彩画)同人
著書 詩集『あしたの風』(第13回 三越左千夫少年詩賞受賞)