タンバリン打ち鳴らし 踊れ長岡紀子詩集
- 著者
- 長岡紀子
- サイズ
- 四六判
- 頁
- 152ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-430-9 C0092
- 発行日
- 2020/04/10
- 本体価格
- 1,500円
長岡さんの姿を見ていると、現代によみがえる古代の巫女
という言葉が浮かぶ。呪術のような言葉を綴る彼女は、
闇を打ち破るひとつの発光体ではないだろうか。
彼女の朗読を実際に聞かれたひとは、大地からわき上がる
ような言葉の力強さに圧倒されることだろう。
(左子真由美)
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
はるか東の彼方
たとえば エデンの園から
追われるようにやってきた
人の生命
天災に振り回され
人災に陥れられ
驚愕と
恐怖と
悲嘆と
はげしい嘔吐
いくたびも耐え
新たに挑む力を願い
生き抜いて
やがて静かな祈りとなり
あふれる歓喜と
やすらぎの沈黙
(「祈り」より)
● 著者について ●
長岡紀子(ながおか・のりこ)
松江市に生まれる。
隠岐の島にて小学校教諭、京都にて保育園勤務を経て、退職後、NGОを通して各国のスタディツアーに参加する。
以降、主にバングラデシュ、ネパール、南インドにて子どもと女性の絵画制作、染色制作に関わる。
フェアトレード製品作製販売、「Norikoのマジックショウ」などで人々と交流する。
詩 集 『四面舞踏会』(竹林館)
『涙の二重奏』アンナ・バナシアク(ポーランド)共著(日本国際詩人協会)
エッセー『女・生きる』共著(かんよう出版)
『わたしと他者』共著(キリスト教女性センター)
所 属 「現代京都詩話会」「山陰詩人」
「関西詩人協会」「日本国際詩人協会」