明日への小鳥藤谷恵一郎詩集
- 著者
- 藤谷恵一郎
- 叢書名
- 現代日本詩人選100
- サイズ
- 140ミリ×190ミリ
- 頁
- 104ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-385-2 C0292
- 発行日
- 2018/07/20
- 本体価格
- 1,200円
ことばのリレー・次世代に手渡したい詩叢書
現代日本詩人選100 №1
潔い裸形でしか支えきれない―
絶え間のない冬の営みの果てに
新しい春を 生きる木々よ
孤独の淵から詩人は、「思索の釣糸を投げ入れる」(詩「太陽」)。
そのことばの彼方に、微かな一条の光が照り映える、
生の、いのちの、そして愛(あなた)や希望の甦りのようにして……。
孤独はもはや孤独ではなく、ひとつの見事な存在――。
宇宙に広がり繋がっていく自我である。
哀しみを立ち止まらせ、自他を愛おしくさせる「小鳥」。
「未来の神の美しい足跡として」(詩「恒星の死」)詩に織られていて、
詩集のはしばしから祈りのように、聞こえてくる。
「無数の命をゆっくりと孵化させる声」(詩「命の胎」)が――。
〈吉田定一〉
● 著者について●
藤谷恵一郎(ふじたに けいいちろう)
1947年12月 愛媛県生まれ
本名 藤本憲一
同志社大学文学部卒業
所 属 日本現代詩人会会員、日本詩人クラブ会員、関西詩人協会運営委員(現在)
総合詩誌『PO』編集委員
詩誌『軸』会員、『叢生』(終刊)会員
既刊詩集 『風の船』(1998年 近代文芸社)
『喪失の宙』(2003年 竹林館)
『風を孕まず 風となり』(2007年 竹林館)