ネパールの生活と文化――教育支援(NGO)を始めて
- 著者
- 後 恵子
- サイズ
- 四六判
- 頁
- 100ページ
- 製本
- ソフトカバー
- ISBN
- 978-4-86000-351-7 C0095
- 発行日
- 2017/02/01
- 本体価格
- 1,500円
☆教科書サブテキストに採用! 第二刷出来☆
身近なネパール
肌で感じた
ネパール滞在記
ネパールの人たちの真面目な生き方に、
私はネパールが好きになった。
カトマンズ市内は広くないので、飛行場から中心部近いホテルまで車で
二〇分ほど。来る毎に、車もオートバイも増え、排気ガスと土埃を舞い上
げながら走っていく。この喧騒を見るたび、これから伸し上がってくる元
気な若者の国を想像する。そんな道路を横断するのは、ますます恐怖にな
る。
四月、大木のジャガランダのピンクがかった紫の花が、車道の両側に見
える。赤いブーゲンビリアの花も美しい。ジャガランダの花もブーゲンビ
リアの花も、ネパール人にとってありふれた花なのに、名前を知らない人
が多いのに驚く。食べるのが精一杯の生活では、花より団子なのだろう。
(「二〇一六年四月、教育支援をしている学校訪問」より)
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― CONTENTS ―
毎日停電の生活
郵便事情(一)
カトマンズの高級住宅地
ネパール最大のお祭り
カトマンズ近辺の学校の様子
郵便事情(二)
電気のない夜は寝るだけ
カトマンズの市内風景
中高等学校
二〇一六年四月、教育支援をしている学校訪問