【絶版】ある民主主義的な研究室の中で 清沢桂太郎詩集
- 著者
- 清沢桂太郎
- サイズ
- A5判
- 頁
- 96ページ
- 製本
- ハードカバー
- ISBN
- 978-4-86000-276-3 C0092
- 発行日
- 2014/04/21
- 本体価格
- 2,000円
【 完売しました 】
第三詩集『大阪のおじいちゃん』と
第四詩集『ある民主主義的な研究室の中で』は
不思議な合わせ鏡となっている。
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科学者であること、
よき家庭人であること、
このふたつのことと、
清沢桂太郎さんが詩人であるということは
別のことではない。清沢桂太郎さんを励ましてきたものは
人生の伴侶としての「詩」であり、ひいては、
この詩集が誰かを励ますことになるだろう。(尾崎まこと)
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この詩集に記したことは
私の単なる戯言か
はたまた
私の単なる妄想か追い求めてみるのだが
過ぎ去った時が
全てを
忘却という霧のヴェールの向こうに
追いやって
曖昧模糊としたものに
してしまった時だけが過ぎてゆき
私は 判断力と決断力の衰えた
一人の老人になってしまった時 時 時よ
お前は 私を
ここに記した全ては
夢であったかのような
錯覚の中に落とし込もうとしている✧✧✧✧✧✧✧✧