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めぐりあひてみし 源氏物語の女たち奥村和子詩集

著者
奥村和子
サイズ
A5変形
106ページ
ISBN
978-4-86000-114-1 C0092
発行日
2006/12/20
本体価格
1,200円

個数  

甦る王朝絵巻
   詩になった1000年のロマン

  恋に生き、恋に死んでいった源氏物語の女たち。
  それは現代の女たちのなかに生きつづけている。
   あはれに妖しく
   あでやかにくっきりと
  詩人は、紫式部の抒情に
  フェミニズムの光をあてて
  新しく描き出した

紫の姫君のつぶやき

  おとなになるっていやぁね
  眉毛はひっこぬかなきゃ
  白い歯はおはぐろに染めなきゃ
  髪はながぁく足元まで伸ばさなきゃ
  何枚も衣をかさねて着なきゃあ
  自分の足で歩けやしないわ
  おとなの女は膝ついていざって歩くのよ
  それに
  寝殿のうすくらがりの奥の母屋で
  几帳や御簾に閉じ込められて
  男君を待つだけなの
  おとなになるっていやぁね