瓦松庵残稿
- 著者
- 中野武志
- サイズ
- 頁
- 417ページ
- 製本
- ハードカバー
- ISBN
- 978-4-86000-185-8 C0095
- 発行日
- 2010/01/14
- 本体価格
- 2,300円
<日本図書館協会選定図書>
現代のモンテーニュ随想録
西欧モラリストの精神と
日本随想文学の伝統から生まれた
生きた強靭な思考、肯定的世界観は
わたしたちを励ましてくれるだろう
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私とは
人間とは
言葉とは
宇宙とは
生きるとは
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本書は、
「私がここにこうして在るということを、
どういうふうに了解したらよいのか」
という問いに対する答えの模索として
展開されたよしなしごと、
およびそれに付随したことごとである。
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(目次より抜粋)
・理解する、わかる、ということ
・人が生きてゆくのにはどういう意識が必要か
・数学とは何か
・魂の存在
・無常感と現代日本人
・暴力について
・神は“悪魔の子”論
・日本人の精神風土
・ニヒリズム
・アメーバはどのようにして動くか
・言語によって人類は生存上有利な何を獲得したか
・進化論の魅力と危うさ
・人からこっぴどく批判されたのに対しての、おそらく史上最高だと思われる返事
・物語論
・根底に情念あり
・未来と過去はどのようにして出現するか
・「他人の痛み」はやはり痛みである