【絶版】高層言語伽藍 木村彌一詩集
- 著者
- 木村彌一
- サイズ
- 頁
- 98ページ
- 製本
- ハードカバー
- ISBN
- 978-4-86000-216-9 C0092
- 発行日
- 2011/10/01
- 本体価格
- 2,000円
【 完売しました 】
言語の限界が世界の限界であると述べた哲学者は、
語り得ないことについては
人は沈黙せねばならないとも言った。
木村彌一というおそろしくストイックな詩人は、
言語と非言語の国境の位置で、
語り得ないことがらの土壌にこれらの詩篇によって
「高層言語伽藍」を構築したのである。
あなたがこの詩集を読むことによって、
書かれていない「祈り」を聞くとしても、
それは決して空耳ではない。
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微笑みひとつで
くらやみがたいさんするのか
そんなかんたんなことで
世界があかるくなるのなら
太陽や月はいらない
もんだいは
微笑みひとつではなくて
ただひたすらに
微笑もうとする意志だろう
(「微笑救世主」より)
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